転倒転落に対するあるべき姿
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RoomT2が目指す「5つの目標」
転倒転落に対する
あるべき姿- 転倒転落による
傷害をゼロにする - 患者の尊厳を守る
- ADLを維持し、
⾃⽴を⽀援する - 患者・家族が
納得し、安心できる - 組織としての
効率性を⾼める
私たちは「転倒転落に対するあるべき姿」として、5つの目標を打ち出しました。実際に現場で転倒転落対策を進めていくうえで、意識すべき重要なキーワードであると考えます。
1 転倒転落による傷害をゼロにする事故を完全にゼロにすることは現実的に難しい部分もありますが、事故により生命の危険やその後の生活に大きく影響を及ぼす傷害、特に頭部外傷、大腿骨骨折、頸部骨折を防止しなくてはなりません。私たちはこれら傷害を伴う事故をゼロにすることを目指しています。
2 患者の尊厳を守る過剰な抑制をなくすことを意図しています。いったん拘束をしてしまうとなかなか解除が行われないという現実があります。そのため、切迫性、非代替性、一時性という身体拘束の原則を守るための、細かなルールづくりが必要と考えています。
3 ADLを維持し、自立を支援するケアは重要ですが、患者が自分の力で、ADL(日常生活動作)を行うことが大切だということも意識しなければなりません。
4 患者・家族が納得し、安心できるどうしてこの処置が必要なのか、何のためにセンサーや車椅子などを使用するのかを伝えることで、患者や家族の納得や安心、さらには協力が得られると考えています。
5 組織としての効率性を高めるケアをするといっても、個々の看護師の資質や、やる気にばかり頼ることはできません。共通の目的に向かい組織の枠組みや一定のルールを整え遂行していくことが重要です。
- 転倒転落による