活動報告

2024年 学術集会参加報告

RoomT2(転倒転落研究会)が有している様々な知見や情報を広く発信していくことで、この会の存在を多くの皆様に知っていただけるよう、2022年度から学術集会へも積極的に参画しています。2024年度も、11月に開催された各学会に参画し、企業展示や講演(パネルディスカッション)を行いました。その内容の一部をご紹介します。

  • 日本転倒予防学会第11回学術集会(11/23-24 @SAGAアリーナ)

    日本転倒予防学会看板 SAGA ARENA

    ●企業展示 11月24日(日)9:00~17:30 @1F展示会場(メインアリーナ内)

    離床CATCHや眠りSCANを用いた見守り支援システム、Smart Bed System™ などのソリューション展示と共に、完成したばかりの「RoomT2活動レポートVol.3」を配布。また、離床CATCH活用/運用における現状の課題を把握するため、シールアンケートを初めて実施。今後のソリューション検討のための貴重な情報を得ることができました。

  • 第19回 医療の質・安全学会学術集会(11/29-30 @パシフィコ横浜)

    日本転倒予防学会看板 SAGA ARENA

    ●パネルディスカッション19 11月30日(土)10:10~11:40 @第7会場

    『転倒転落対策確立を目指した課題抽出とCurrent Best Approach』

    座長:
    杉山 良子(パラマウントベッド株式会社)
    高田 誠(株式会社オーセンティックス)
    演者:
    梅村 朋(名古屋大学医学部附属病院 患者安全推進部)
    黒川 美知代(日本赤十字社 医療事業推進本部 医療の質・研修部)
    初雁 卓郎(パラマウントヘルスケア総合研究所)
    金子 由香子(医療法人社団愛友会伊奈病院 医療安全管理課)
    鎌田 博司(医療法人社団哺育会笠幡病院 看護部)
    須田 喜代美(一般財団法人竹田健康財団竹田綜合病院 医療の質管理部)

    これまでの、院内における転倒転落対策の取り組みは、個々の病院での努力に終始している現状かと思います。そこで、RoomT2設立代表の杉山を発起人として、現場スタッフからの生の声で、転倒転落の課題を改めて抽出し、対策までを協議する専門家集団(転倒転落防止対策確立プロジェクト)を2023年3月に発足。そして、転倒転落防止対策のマネジメントとして、Current Best Approach(現時点で最善のやり方)をナレッジ化することで、実践方法の提言化を目指す活動を行っています。①組織の理念とビジョン、②年間の目標設定、③物的対策、④人材と運用、⑤患者と家族、⑥個別の対策、という6つのテーマにおいて、昨年度(2023年度)の報告以降、さらにメンバーで議論を重ね、そのアウトプットとしてのCBAを提示・共有しました。

    当日は、400名の定員座席数を超え、立ち見が出るほどの大盛況となりました。テーマへの関心が高いことを改めて実感しました。さらなる情報発信と、CBAの醸成に向けて、引き続き活動を推進していきたいと思います。

    SAGA ARENA

    CBAの概念

    また、今回は、各グループの発表資料をPDFファイルにて共有致します。ダウンロードも可能ですので、自施設での取り組みの参考にしてみてください。

  • ⓪イントロダクション
    「転倒転落対策確立を目指した課題抽出とCurrent Best Approach」
    講演画像0
    ①組織の理念とビジョン
    「転倒転落対策の組織的な取り組みに向けて」
    講演画像1
    梅村 朋 氏
    ②年間の目標設定
    「目標設定」
    講演画像2
    黒川 美知代 氏
    ③物的対策
    「転倒転落への目標を達成するための物的対策」
    講演画像3
    初雁 卓郎 氏
    ④人材と運用
    「転倒転落における多職種連携・人材育成」
    講演画像4
    金子 由香子 氏
    ⑤患者と家族
    「患者・家族のエンゲージメント」
    講演画像5
    鎌田 博司 氏
    ⑥個別の対策
    「転倒転落リスク評価と個別対策」
    講演画像6
    須田 喜代美 氏